５月５日（月）：一人を覚悟
なかなかキツい一日となった。
まずは昨日のことから書こう。
昨日は夜勤明けで、午後に起床して高槻に出る。あまり寝れず、３時間ほど寝たのだ。夕方一件の面接をこなして、そのまま雑務をする。
高槻から夜勤へ直行する。いつもより一時間早い勤務である。この辺りはまだ大丈夫だった。最初の４時間の勤務で、後半は疲労感に襲われる。
そこから別店舗へ移動である。遠い店だ。僕の場合徒歩だからほぼ１時間かかる。これはどういうことかと言うと、休憩時間の１時間を移動に充てるということなのだ。つまり、休憩にならないということだ。４時間働いて、１時間運動して、次の４時間働くようなものだ。
メチャメチャ眠たい。それに晩御飯を食べていないので空腹に襲われている。パンとおにぎりを歩きながら食す。それでも途中のコンビニの駐車場で座って休んだ。５分ほどだ。足に来ている。その頃には、もう遅刻してもええわくらいな自棄な気持ちになっていた。
別店舗に移動する。そこでも少し座る。ウトウトしてしまう。ほんの数分の休憩だが、ハッとして我に返り、勤務につく。まあまあギリギリの時間で出勤となる。
この店舗はいつも仕事が多く、忙しい。でも、今日に限って、前の時間帯の人がキチンと仕事をしてくれていて、入荷量もいつもより少ないと来た。嬉しいことのはずなのに、今日だけは喜べない。案の定、早い時間に入荷をさばくことはできた。時間が空くとヤバいのだ。激しく睡魔に襲われる。ウォークインで寝落ちした瞬間があったほどだ。
ともかく朝まで勤務する。内容は問わないことにしよう。とかくヘトヘトだ。勤務終了後は、当初の予定では、別店舗のOさんの様子を見に行くことになっていた。やはりOさんが心配になる。最近はそれほど心配になるようなことは起きていないので、一応は安心である。まあ、心配云々は別として、顔を見ておきたい気持ちもある。ただ、今朝のOさんの勤務が分からない。どちらかの店舗に入っているのだろうけれど、両方見に行くとなると億劫である。
Oさんの顔を拝んだら高槻に出るというのが最初の予定だった。Oさんの方は今日は省略しよう。ということで、勤務終了後はそのまま駅へ向かい、高槻に出る。途中、「すき屋」で朝食とする。カレーライスを食する。「すき屋」のカレーっておいしいとは思わなかったのだけれど、辛口ソースがイケる。あのソースだけでごはんが食べられるんじゃないかと思うくらいだ。ソースをかけては食べ、またソースをかけては食べと、カレーを食べに行ったというより、ソースを食べに行ったといった観を呈するほどだ。
さて、駅に向かい、高槻に来る。朝８時頃だ。昨晩の２０時に職場を出たから、１２時間が経っているということか。なんとも長い半日だった。
職場入りすると、とにかく座る。さっそく本を紐解く。今日は勉強する日だ。何度もウトウトする。８時から１４時まで職場で過ごす。６時間中、４時間ほど勉強に充てる。まったく頭に入った感じがしないけれど、とにかくやるだけやる。
職場を後にする。一杯ひっかけたい。朝からやってる立ち飲み屋に行ってしまう。よく考えたら、早朝にカレーライスを食べてからは何も口にしていない。お昼のことをすっかり忘れていた。空腹状態のお酒は少し堪える。
呑んでから帰宅。この辺りから記憶がアヤフヤになる。お酒に酔って記憶がないとかいうのではなく、半分寝ていたんだろう。夢遊病状態だ。帰宅して、夕食を採ったようだが、何を食べたのか記憶にない。食べたかどうかも定かではない。気が付いたら自室の布団の中だった。いつ寝たのかも記憶にない。
でも、夢は見た。細かいところは抜け落ちているけど、僕はパートナーと一緒に課題をしなければならなくて、そのパートナーを探しているのだった。大学のキャンパスのような場所だった。通りにいて、たくさんの人、若い人が行きつ戻りつしているのを僕は見ている。知っている女性が見えたので、僕はパートナーになってくれないかと頼むが彼女は断った。すでにパートナーがいるとかなんとかいう理由だった。結局、僕はパートナーが見つけられなかったという夢だった。
この夢は解釈が簡単だ。独りになることを覚悟しておけということだ。だれかがパートナーになってくれるなどと甘い期待などしない方がいいということだ。
ふう、ようやく夢にまでたどり着いた。昨日のことから先ほど見た夢までを書こうと決めていた。すぐに書けるだろうと思いきや、なかなか夢にまで至らなかった。とにかく、書き残せるものは書き残しておこう。今日の僕の記録だ。僕が生きたという記録だ。
（寺戸順司－高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー）
