6月9日(月):慌ただしく生きる
昨日と今日のことを綴っておこう。
昨日(8日)の日曜日は夜勤明けの一日だった。
土曜から日曜の朝にかけての深夜勤務はとにかくキツイ。この日は一緒に仕事をする相方が恵まれないのだ。その人が悪いというわけではないとしても、品出しができない人は深夜勤務に来てほしくないのだ。相方となる人が二人いて、どちらか一人が相方となるんだけれど、どちらも高齢で、重たいものは持てないなどというわけだ。それで掃除とかそういうことしかしない。体力を使う仕事は全部僕に回されることになる。そのことで不満を言うわけではなくて、掃除とかそれら以外の作業の方が多いのだ。しかも、掃除といっても、掃除関係の仕事を全部やってくれるわけではなく、一部は僕がすることになる。非常に不公平感があるのである。
この相方のうちの一人の方は、僕から見るとかなり妄想的な人間だ。仲間内でもかなり評判が悪いおばさんだ。この人が精神病になったら「騒音おばさん」みたいになるんじゃないかと僕は思っている。この人と一緒に仕事をするコツは、この人にできることだけをやらせておいて、後はこのおばさんを無視してその他の作業を一心不乱にこなすということに限る。相手をしているヒマがないという風にしなければならないのだ。実際、そんなヒマがないのだけれど。
そんなこんなでクタクタだ。日曜の朝は別店舗のOさんを訪問する習慣だ。どうしようか迷ったけれど、Oさんと会った方が元気が出そうだと思い、赴くことにする。
Oさんも状態がよろしいのか、最近は普通に会話できる。と言っても、作業しながらの会話だけれど。もっと落ち着いて、ゆっくり会話したいものだとは思うものの、なかなかそれも実現しない有様だ。
それから帰宅。Oさんと会っておいて良かった。ゆっくり就眠する。
午後には起床して高槻に出る。夕方に一件面接が入っているからだ。
面接はそれなりにこなす。この人には支持的かつ幾分権威的に接するようにしている。これには理由があるのだけれど、それを述べようとするとこの人個人のことに触れざるを得なくなるので控えよう。一つだけ言うと、僕はこの人をかなり分裂病的だと見ている。自由な状況に置かれると自己拡散してしまう人だと思っている。それを防ぐために僕はいささか権威的に振る舞っているというわけだ。
以前、この人は3週に一回のペースにしたいと申し出てきた。経済的な理由だという。もちろん、僕はその理由を信じていない。信じていないけれど、それをそのまま言ったりはしない。3週に一回だとすこしやりにくい。だから料金は半額にしてもいいから2週に一回のペースで来てほしいと伝えているのだが、「いや、それは悪いから」などと言ってこの人は辞退したのだ。
この日、僕の方から切り出した。3週に一回は無理です。だから4週に一回にしてください、と。3週に一回だともう一人の同じ時間に入っているクライアントと重なるのだ。この人の都合でもう一人のクライアントにも動いてもらわないといけなくなるのが不愉快である。だから4週に一回ということにしたわけだ。
正直言って、これなら拒否した方がましである。4週に一回なんてペースで、しかもこの人の現状を考えると、まず失敗ケースに終わることが明白だからである。いずれ失敗するのが目に見えていながら継続するなんて不親切極まりないところであるが。僕の方も稼がないといけないので、倫理的に悪いことではあるが、続けさせてもらおう。
そんなこんなで不愉快な思いを胸に秘めながら面接は終える。気持ちは穏やかじゃない。むしろ腹立たしい思いだ。はらわたが煮えくり返る思いである。この人は間違った選択をしたのだ。こっちはその選択をしないように譲歩したのだが、それを蹴ったのもこの人の方である。知らんぞ、いつか息子は事件でも起こすようになるかもしれないのに。そうならないためにも母親がしっかり監督していなければならないのに。そして、その母親をサポートする人のサポートさえ敬遠するのだから、この人は本当にどうしようもない。
不愉快な思いを胸に職場を後にする。気分転換したいところだ。ということで飲みに行ってしまう。この日は深夜勤務もなく、フリーだった。当初の予定ではサイト作業をするつもりでいたが、気持ちが穏やかではないので落ち着いて作業できないだろう。そんな理由付けを自分にしながら飲みに行く。いつもの飲み屋だ。
いつものメンバーだ。絶好調とも好調とも言えないが、それなりに楽しく過ごした。久しぶりに会う人もあり、また常連連中の近況なんかも聴けたりした。常連の女性客と隣になって、久しぶりに彼女と話もした。
彼らは7月に飲み会をやるらしい。僕も誘われたけれど断った。仕事している方がいい。とは言え、ちょっとばかり惹かれたのは事実だ。何回もお誘いを断ってきたし、人の集まる飲み会に顔を出すことも久しく無いことだ。ちょっと顔を出したい気持ちもある。僕の気持ちも安定しないようだ。
少し早めに店を出る。それから家へ直帰する。どこにも寄らずだ。明日の朝は早く起きてOさんを手伝おうと考えていた。
翌日、つまり今日ということだが、朝起きた時は少しアルコールが残っていた。要するに二日酔いだ。軽い程度のものだが、少々しんどい。それでも起きて、準備をして、Oさんの勤務する店に向かう。
当初の予定では1時間か1時間半程度お手伝いをするつもりだった。Oさんの手がある程度空くまでの時間を手伝うつもりであった。それから高槻に出て、作業の続きをやろうと決めていた。
ところがである。昨日の勤務者のできなかったことをしなければならず、深夜勤務者が放置している入荷品も片づけなければならず。尚且つ二日くらい前に入荷した一番くじも出さなければならないという大仕事となった。
結局、3時間くらい働く羽目になった。それでいてOさんとはあまり会話できずである。僕がこれらの作業をしたことでOさんの負担が軽減したのは確かではあるものの、僕の中では不完全燃焼感がある。もうチョイOさんと仲良くしたかったのであるが、完全に分業体制となった。OさんはOさんで作業をこなし、僕は僕で別の作業をこなすという体制となった。彼女との接点が無いと何しに手伝っているのかという気持ちに襲われた。
朝のお手伝いがそんな感じになったので、僕の方としては予定を変更せざるを得ない。高槻へは明日行くことにして、今日は帰宅しよう。明日の予定と今日の予定とを入れ替えよう。
帰宅して昼食。何も準備していなかったから、適当なものを作って食する。料理が上手になったらいいのにとも思うのであるが、なかなかそういうことにまで手を染めることができない。
昼食後、ケータイを開く。ありゃ、午前中に電話が入っている。留守電に吹き込まれていないものは無視だ。もう問い合わせにも応じない。見知らぬ人が問い合わせをしてきても、僕はそれに応じる義務はない。訊きたいことがあるのなら、先に僕のクライアントになるのが筋というものだ。訊きたいことだけ尋ねて、リスクは一切負いたくありませんっていう感じの人はお断りである。もっとも、それが心の病ということでもあるのだから僕の言っていることにも矛盾があるというものだ。
午後からは本を読んで過ごした。が、すぐに眠くなった。やはり先日の深夜勤務が堪えているのだろうか。よく寝た。少々寝過ごした。
起きて深夜勤務に向かう。朝お手伝いした店舗だ。Oさんはまだ働いているはず。
店に着く。案の定だ。Oさんがバタバタしておる。新商品入荷の日だ。売り場の場所を空けて新商品を陳列している。菓子、食品、飲料、お酒と全領域で新商品があるからたいへんだ。それにキャンペーンやイベントのものもある。できるだけ僕が引き継ぐようにした。
それからの3時間はフル作業だ。什器の洗い物をし、新商品のいくつかを並べ、ウォークイン商品の場所開けと陳列、キャンペーンの福袋作り、それに品出し関係のことをこなす。最後に店内ならびに厨房を整頓する。正直に言って、2時終了のシフトだが、4時くらいになるのを覚悟していた。実際は2時半には終了できた。30分のサービス残業であるが、この30分は半分余力でこなしたようなもので、なんら負担ではなかった。
こうして昨日と今日の記録を残したことになるが、なんとも慌ただしい。両日合わせると4万歩ほど歩いている。仕事(手伝いも含めて)以外は、飲んでるか寝てるかといった感じだ。
頭の中ではいろんな計画が渦巻いている。このサイトやブログでもやってみたいことや展開してみたいことなどがいっぱいあるのだけれど、どれも実現には至らずである。過去にアップしたページの手直しもしていきたいと思っている。面接ももっとこなしたいし、勉強もしたい。趣味の読書にも時間を取りたい。Oさんを初め、仲のいい人との付き合いも続けたい。家のことや身辺のこともやっていきたい。それでいてバイトをもう一つ増やそうかなどとも考えているのだから矛盾も甚だしい。
ともかく、毎日慌ただしい日々を送っている。生きるとはそういうことだとつくづく思う。ひきこもれる人(昨日のクライアントの子のことだが)が羨ましいくらいだ。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)