6月13日:言葉が出ず 

6月13日(金):言葉が出ず 

 

 昨日は、朝まで勤務していたが、その後はフリーだった。在宅で仕事をするはずであったが、あまり捗らず。しかし、前々からやってみたいと思っていたこと、頭の中に常にあった計画を一つ実現した。それはサイトに関するものなのだけれど、これの原稿がある程度溜まったら公開してもよいかなと思っている。 

 そうして一つ一つを現実ものにしたいとは思う。なかなかすべてを実現するのは時間的にも困難であったりするのだけれど、できるだけのことはやっていきたい。 

 

 昨日、あまり捗らなかった要因の一つに、言葉が上手く出てこないというものがあった。僕は時々これを経験する。ここまで言葉が出かかっているのに、それが出てこないのだ。あのもどかしい感じとはお別れしたいと思っているのに、それもなかなか思うようにいかずである。 

 言葉が出なくなる要因の一つに疲労感があるという印象を僕は受けている。疲れている時に文章を書こうとすると、言葉が出かかっているのに出てこないといった経験をする。 

 もう一つの要因として、言葉をあまり使用しない期間が続いているというのがありそうだ。つまり、誰かと話したり何かを書いたりしない日が続いたりするとこうなるという意味だ。コミュニケーション並びに自己表現の不足がここでは問題となる。後者はなんとかできても、前者、つまりコミュニケーションに関しては相手が必要となる。もっと人と話をしないといけないとも思うわけだ。 

 そう思うので、今朝はわざわざOさんのお手伝いに出かけた次第である。 

 

 Oさんのお手伝いに向かうのだけれど、家事を手伝っていたので出発が遅れてしまった。店に到着。Oさんは厨房メニューの作成で忙しく、その仕事は何も楽しくないと彼女は言う。確かに楽しそうには見えない。黙々と作成するだけの仕事だ。だから、その間、僕が話し相手になれたらいいのにと思う。そういうお手伝いができればいいと思うのだけれど、現実はそうもいかない。やはりお客さんも来るので、その対応に駆られてしまう。 

 ローソンには店内キッチンメニューがある。それぞれの店舗で弁当やサンドイッチを作成して販売するのである。お客さんからはどう見えるのか分からないが、僕は止めてほしいと考えている。利益率はいいそうなんだけれど、人件費を考えると本当に利益が上がるのかどうか怪しいと僕は思っている。 

 FF程度なら許せる。つまりフライヤーに冷凍商品を放り込んで揚げる程度のものならまだいい。ファミマに昔あった「角バーガー」程度の作業ならまだましである。ローソンの店内キッチン商品は、明らかに飲食店の仕事内容である。僕のように飲食店で働くのはイヤだからコンビニでやってる人間にとってはいい迷惑である。 

 実際、店内キッチンを始めると辞める人が出てくる。まず、全時間帯の業務が増えることが一因となる。作成する時間帯だけの問題じゃないのである。それに僕と同じように飲食店の仕事はしたくないからと思っていて、それで辞めた人もある。 

 Oさんも最近は作ってばっかりだとボヤいていたけれど、実際に作成に当たる人はそうなってしまうのだ。勤務時間の大半がそれに費やされてしまい、他の仕事に手が回らなくなったりするのである。勤務者を増やさず、作業だけ倍増するのだから、いろんなところに手が回らなくなるのは当然である。こうして店自体が劣化していくことになると僕は信じている。 

 そもそも、あの厨房メニューって何がいいんだろう。客の立場に立ってみてもあまり良さそうに僕には見えないのである。値段が特に安いとか手頃とかいうわけでもない。何がいいのだろう。 

 僕が客だったら、作成者のために買ってあげようと思うかもしれない。でも、その作成者はキッチンに籠りきりになるので、客である僕と接点は有さないかもしれない。接点のない人のために購入することはなさそうなので、僕は非購入者の側に立つことになる。 

 どうも何が良いのか、メリットがどこにあるのかが不明である。実際、コンビニというものはある程度足並みを揃えてしまうところがあるのだ。ローソンもファミマもセブンも、どこか一社が始めたことを他社が取り入れるようになるのだ。そうして各社は同じようなサービスを展開することになるのだ。店内キッチンは、今のところ、ファミマもセブンも取り入れていない。ということは、他社にはそのデメリットが見えているということであるのかもしれない。 

 あの店舗で店内キッチンを始めてから、Oさんとお喋りする時間も削減された気がする。もっとお話もしたいのに、そうもいかなくなった。加えて、朝・昼勤務者が二人辞めることが決定している。ますますOさんの負担も大きくなるばかりだ。助っ人(つまり僕)も厨房メニューの手伝いはできないので、Oさんはキッチン、僕は店内と、完全分業せざるを得ない。ますますOさんとの会話が減ることになりそうだ。僕のコミュニケーション不足問題はなかなか解消されそうにない。それも悩みの一つである。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

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