2月9日(月):選挙に憂える
案の定、自民党が圧勝か。各紙が一面に報じている。日本も終わりだ、と暗澹たる気分に陥る。
今回の選挙は与党に有利であった。野党の各党にとっては不利な条件だったように思う。投開票までの選挙戦が16日間という短さであった。これは各党にとっては、準備する期間も、公約をアピールする期間も乏しく、論戦する機会も少なかったのではないだろうか。
さらに、選挙公約として各党が挙げているものは、どれも同じようなものばかりだ。消費税の減税、社会保険料の減額など、類似の公約を掲げているものが多かった気がする。消費税も、すべてゼロにするか、食品だけゼロにするかの違いしかなく、論戦が成り立たないし、有権者にしてもどちらも大差がないように見えてしまうだろう。
消費税がゼロになろうと、元々の物価が高いのだから、それ自体はあまり影響が無さそうに思う。1000円買い物をすると、それに付く消費税80円ないしは100円が免除されるというだけで、1000円で買える内容が豊富になるわけではない。
しかしながら、そんなことは僕にはどうでもいい。タカイチ政権の危ういところは日本を戦争する国にするところだ。いや、日本はすでにそうなっている。アベの時代にそうなったのだ。
それまで日本は攻めてこられた場合にのみ応戦するというスタンスだった。それが同盟国が戦争すれば日本も参戦するという形になった。だからアメリカが戦争を始めれば日本は援護することになる。しかも、今のアメリカはいつ戦争をやらかしてもおかしくないような人物が大統領となっている。日本はアメリカのために喜んで戦争参加することだろう。
もし、アメリカがどこかの国に戦争を仕掛けると、その国はいずれ日本も参戦してくるに違いないと判断し、先に日本を攻撃してくるかもしれない。敵国と戦うために、敵に応援する国を先に潰しておこうと考えるかもしれない。そうなると、かつて日本がアメリカに真珠湾攻撃したように、日本が奇襲されることになる。
そうなると、真珠湾攻撃後のアメリカで生じたように、戦争反対者が戦争賛成者に寝返るという現象が生じるだろう。攻撃され、被害を受けたのだから、いわば参戦の大義名分ができたことになるのだから、それまで戦争に反対していた人たちが、積極的にであれ消極的にであれ、戦争に賛成するようになるわけだ。そうなると戦争は止めようがなくなる。
日本が戦争をしないこと、核を保有しないことは憲法に記されていることである。守らなければならない法律となっていたのだ。アベがそれに手を付けた。タカイチはそれに拍車をかけることだろう。憲法第9条は改変され、非核三原則も破られることだろう。日本を「強く」するとタカイチは公言していたが、それが経済的な強さなのか、武力による強さなのか、僕の知っている限りでは、明確にされていない。
日本が戦争するようになったら、僕のような年齢では戦地に赴くことはないだろう。最初は自衛隊やそのOBが戦地に行くことになるだろう。戦争が長引けば一般から志願兵を募るようになるだろう。さらに戦力が必要となれば徴兵ということになるだろう。そうなると若い人が戦争に行くことになる。戦争というものがいつの時代でもそうであるように、若い人から命を落としていくものである。
今の若い人たちはそこまで考えて投票しただろうか。タカイチのパフォーマンスに目を奪われていないだろうか。もっと言えば、変化を恐れる気持ちから自民党に投票しなかっただろうか。変化を恐れる気持ち、未知に対する恐れから、現状のままを維持しようとしていないだろうか。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

