11月12日(水):切迫感も良し
深夜勤務明け。ただし、今日は5時間の勤務だ。ローソンにもそろそろ辟易し始めている。どうも自分が役立ってる気がしないし、仕事ができている感じがしない。ひとことで言えば、僕は自分がここでは役立たずになってるというわけだ。そういう意識が生じている。まあ、解雇されない限りは続けるとしよう。
コンビニも疲れてきてる。矛盾するようだけど、他の店で働いてみたい気持ちもある。ただ、以前だったら長く続けられそうな店を選んだだろうが、今は短期間だけ続けるつもりでいる。1~2年くらいお世話になるくらいのつながりが良さそうに感じられている。
いくつかその候補の店舗もある。深夜勤務者を募集していたら応募してみようかと思う。でも、そう思っているだけで、なかなか実行には移せない。新しいことを始める気力、あるいは新しい環境に入っていく気概がないのだ。僕の状態に合わせようと思う。
さて、朝の6時に勤務終了して、少し休憩をとり、20分ほどかけて駅に向かう。この足で高槻に出る。
電車の中でようやく本が読める。座ったのが拙かった。睡魔に襲われ、寝てしまう。目が覚めた時には隣に若い女性が座っていた。僕は自分が臭くないかと気になった。これは自己臭恐怖というわけではない。働いた後は体臭がちょっと気になってしまうのだ。
電車の中でミシュレの本を一章読んだ。
職場入りする。7時半ころだ。タバコを切らしていたのと空腹とで、とにかくコンビニに行く。何か食べたかった。昨日の夕方から何も食べていない。最後の食事から15時間ほど経っている。空腹感が激しかった。結局、ペヤング焼きそばに決まる。ペヤングは最強である。
食事を終えると8時になっていた。ここから8時間は作業をすると決める。つまり夕方4時までだ。そして、今、その夕方4時である。今日の締めくくりにブログを書いておこうというわけだ。
この8時間の間に、30分ほど休憩を挟んだ。それ以外にタバコを一服するといった小休止を入れることが何度かあったが、その他は作業をする。
今日はカウンセリング関係の勉強はしなかったが、戦争学と魔女学に関する本を読む。戦争と魔女の歴史を僕は知っていきたい。本来、それは僕の老後の、あるいは引退後の課題であった。老後も引退もないだろうから、今から始めているわけだ。
戦争の方は1冊の本を今は読んでいる。魔女の方は3冊ほど平行して読んでいる。この4冊を、それぞれを行きつ戻りつしながら、読んだ。
もう一つ、小説を一冊読んだ。それほど大部の作品ではなく、一日あれば十分に読める程度の作品である。ピエール・ルイス『私の体に悪魔がいる』という小説だ。以前読んで感銘を受け、僕の中のいつかまた読みたい本のリストに在った作品である。今日はいい機会だから読んでみることにする。読むと、やはり凄い作品だなと実感する。コンチャのような女性のことをもっと理解できれば、僕の人間理解の幅が広がりそうな気がしている。繰り返し読むに値する作品だと思う。
そうして読む方は400ページ以上は読んだことになるかな。もちろん、文庫本、新書版、ハードカバー本をそれぞれ読んでるので、1ページの分量もまちまちだが、トータルのページ数で言うとそれくらい読んだことになる。まあまあの成績だ。
読む方だけでなく、書く方もこなした。ブログ選を編集している。一週間に1年分はこなしたい。2011年から2024年までの13年分だから13週間かかる。あまり書かなかった月や欠落している月もあるので、後になるほどラクになるだろうとは思う。なんとか3か月で終えたい。来年の1月末には終えたいものである。ある程度のものが溜まったら順次公開していこうと計画している。
それで、今日、2011年分が終了した。と言っても、もう一度見直したり修正したりする必要があり、完成とまでは言えないんだけれど、とにかく形にはなった。明日から2012年の分にとりかかる。
過去のブログが残っているというのは幸せなことだなと思う。あの当時のことを思い出す。今の僕とは全然違う生活を送っていて、その時々に考えること、抱える困難などがあった。もちろん、いいこともある。そうした経験を思い出し、もう一度僕の中に納めていく。そういう作業をしている気がする。
こうして今日の作業を振り返りながら、明日のことも考え始めている。明日はミステリを読もうか、それに心理学関係の本も紐解こうか、などとも考えている。こうして明日のことが考えられるのは、今の僕には幸せなことのように思えている。
弱音を吐くわけではないが、僕もこの先長くないかもしれないと思い始めている。別にどこかを悪くしているとかいうわけでもないんだけれど、なんとなく自分の死期がひしひしと迫ってきている感じに襲われている。死が怖いわけではない。ただ、生きているうちにできるだけ多くのことをしておきたい気持ちが強く、それが切迫感を生み出しているようだ。
この切迫感がしんどい時もある。でも、悪いものではない。時間を無駄にせず、一日を充実したものにしようという動機づけにもなっているからだ。切迫感も良いものである。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

